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芦屋稽古

ここ最近は「対人稽古」の時間を設けています。

当会の少年部では黄帯以上の稽古生の希望に合わせて対人稽古に参加させるようにしています。

昔は問答無用で女子も含めて全員稽古させていましたが・・・対人稽古に積極的になれない等の

声も確かにあり、ここ最近は新しく参加を募る事を控えておりました。

今現在は、白帯の稽古生以外は全員が参加を希望しており、毎週とはいかないが対人稽古の時間

を出来るだけ設けるようにしています。

 

この日もサポーターを付けて一般部を含めて白帯以外全員での対人稽古となりました。

もちろん熟練者と初心者をグループ分けして行います。

熟練者のグループでは一般部のデカい大人達にも果敢に向かっていきます!!流石ですね~

サポーターをしていても、相手の膝や肘、腰骨などの硬い部分を蹴ったりすればかなり痛いものです。

だからこそ相手の受ける動きやクセをよく見ないといけません。

攻撃を散らす技術も、攻撃を受ける・捌く技術も、相手をよく見る事から始まります。

 

基本稽古でも型稽古でも「見る」事を厳しく指導するのはそのためでもあります。

ミット稽古でもミットを「見る」事が大切で、それが出来ないとミットの中心を捉えられない。

出来るだけピンポイントで狙ったところを蹴らないと、膝や肘を蹴ってしまい自ら足を痛めてしまいます。

 

そんな痛みや相手と対峙する緊張感を経験しながら攻防技術を高めると同時に、

他者への無用な暴力(おふざけを含む)についても考える機会となるのが対人稽古です。

蹴られた時の痛み、蹴った時の痛み、自分よりもっと強い相手が居る、そんな事を総合的に理解

する事が他者への無用な暴力を強く戒める事に繋がると信じています。

 

決して好戦的な暴れん坊を育てるのではなく、強くなる事でもっと優しくなれるような稽古生を

たくさん輩出したいものです!

当会の理念である「礼・技・心」・・・技術を磨いたとしても最後には「心の在り方」が最も大切。

    <強くなければ生きていけない、優しくなければ生きる価値が無い>

そんなハードボイルド映画のセリフを地に行きたいものですね:笑~ センセイも頑張ります!